現在、日本には約1300種もの伝統工芸があるとされ、そのひとつひとつに職人の卓抜した技と豊かな知恵があり、技の継承、技を活かす道具と素材がなければ、すぐにでも失われるのです。
Japan Artisan Foundation(ジャパン·アルチザン·ファンデーション)は、日本の伝統工芸とそれを支える職人たちの技と道具、素材の保全、さらにはそれらを受け継がせていかなければならないという理念のもとに設立されました。
私たちはまず、伝統工芸品制作の各過程における技法の観察と記録を進めます。
これにより、各々の技法の特性の明確化、応用の幅を広げることで、世界のものづくりとの融合を図り、新たなプロダクトの制作を実現しようと考えています。
伝統工芸の技の維持と同時に、そこから生みだされる技の融合によって新たなイノベーションを起こす……。
ここにこそ、伝統工芸が見出だすべき未来への活路があると、私たちは信じています。